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学生なのにスゲーことやってる奴ら。一見ダメダメだけどガンバッてる俺ら。そんな等身大のリアルを描いたコラム。

マツヒロ

マツヒロの弁当営業記

マツヒロ

2011-08-30

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僕の営業のイメージといえば、ノルマがきつい、一日中外回り、売れない、

というものでした。そんな僕が夏休みの1か月を利用してお弁当の営業の仕事を実際に体験することになったのは、企業で期間限定の社員として働くインターンシップに出会ったから。

受け入れ企業の一つである、マイルポストというお店の経営者さんの温かい人柄に惹かれ、インターンを決めたのでした。

マイルポストのある愛知県瀬戸市は高齢化の進んだ町です。毎日の食材を買いに行くことにも苦労されているおじいちゃん、おばあちゃんたちに野菜や、煮物、煮魚など、昔ながらの味付けで、彩りのきれいな日替わりのお弁当を届けています。食事の時間を少しでも楽しみに、健康的なものにして頂きたい。

そんな想いで始まったのだそうです。

しかし、営業の経験などないただの学生だった僕。さっそく営業先で話を聞いてもらおうとしますが、宣伝文句は頭に入っていても、いざお客様の前に立つと緊張し、思うように伝えることができませんでした。

話をきいてもらえれば良い方で、相手にすらしてもらえないことも何度もありました。

何十件回っても一件も注文がとれず、営業の仕事から逃げ出したくなる自分。『このままではマズイ…』そう感じた僕はもう一度先輩の営業に同行させてもらうことに。すると、どこか自分の営業と違うことに気が付いたんです。先輩は、訪問先のお客様に「お体の調子はどうですか」「今日はこれからお出かけですか」など、営業というより世間話をしているようでした。

一方的に自分のことや商品のことを伝えるのでなく、お客様との距離を縮めるコミュニケーションを大切にしてる。自分の営業が、ただ一方的に商品の情報を伝えていただけだと気が付きました。どんな食事をしているのか、食事に何を望んでいるのか、自分たちのお弁当がどう役立つことができるのか、お客様の立場に立つことが欠けていたのです。

そう気づいてから僕の営業スタイルは変わりました。一日の営業で回る件数は半分になり、相互のコミュニケーションを大切にするようになったのです。そうして、前よりお客様とお話しする時間を増やすことで、インターン終了直前にやっと、1件の注文を取ることができたのでした。

思えば、最初はインターンの成果として注文を取ることだけを目標にしていました。でも、営業を続けていくうちに、自分を受け入れてくれた企業に少しでも貢献したい。時に厳しく、やさしく指導してくれた先輩方に応えたい。何より、多くのお客様に喜んでもらいたい。そんな、気持ちが湧いてきました。それは、「マイルポストの温かさと優しさの詰まったお弁当を多くの人に届けたい」という経営者の大竹さんや先輩方の想いに触れ、多くのお客様にお会いする中で、少しずつ自分にもその想いが育ってきたからなのかもしれません。だからこそ、怖いおじさんに睨まれたり、話の途中でインターフォンを切られたり。投げ出したくなることも何度もありましたが、何とかやり通すことができたのだと思います。

ただ商品を買ってもらうための営業ではなくて、想いを届け、想いを受け取る、心からお客様のことを考え、自分たちに何ができるかを探る、“心から相手のことを想う”その姿勢を学ぶことのできた1か月だったと思います。営業とは難しい仕事ですが、お届けする商品のことを誰よりも好きになり、お客様の喜ぶ姿を想像すると、足取りも軽く、「今日も頑張るぞ!」なんて、自然と気合が入ってしまう熱いお仕事なのです。

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