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東北へ、旅行に行きませんか?
あおやん
2011-10-29
10月21日、名古屋ダイアモンドホールで「東北応援元気祭」が行われました。これは東北の物産品を飲んで食ってわいわいしながら、東北に元気を届けよう、というイベントです。
僕がそのイベントで最も楽しみにしていたのは、高橋歩さんのトークライブでした。自由人で有名な高橋歩さんですが、今はNPO法人オンザロードを立ち上げ、東北や和歌山で災害支援ボランティアの活動をしています。詳しくはggrksってことでお願いします。
司会の紹介があり、いよいよ高橋歩さんが登場!
そして話し始めます。と思いきや、
「なんか、お酒ある?」
え、飲むの?ステージの上で?
僕は若干の戸惑いを隠しながら、歩さんの動向を見守ります。
歩さんは東北のお酒を旨そうに飲みながら、しゃべります。
「なに?みんなまだお酒持ってないの?やる気あんの?」
おどけた調子で、とても気さくに、歩さんは会場を笑いの渦に引き込んでいきました。
歩さんがオンザロード立ち上げのいきさつなどをしばらく話した後、現地の人たちとオンザロードのスタッフさんたちを写した写真のスライドショーが流れます。
懸命に物資を運ぶスタッフの笑顔。
笑いながら、でも泣きながら、スタッフと抱き合うおじさん。
スタッフの手を両手で包み込んで、ありがたそうに握る、おばあちゃん。
そこには温かい、輪がありました。そこにいる人たちはみんな、繋がっていました。
ああ、なんて美しいんだろう。
僕の胸にはなにか温かいものが、じんわりと広がりました。僕は一緒に来た友達にバレないように、こっそりと洟をすすります。
「いままで世界中を旅してさ、いろんな大自然を見てきたよ。その度に自然ってすげえな、偉大だな、それに比べて人ってちっぽけだな、って思ってたんだ」
スライドショーが終わり、歩さんが再び話し始めます。
「でもさ、東北に行ってみて、生まれて初めて思ったんだ。人ってすげえな、って」
人って、すげえ。
だって自分のためじゃなく、誰かのために、なにかをできるんだから。
人ってすごいんです。本当に。
「みんな、難しく考えすぎなんだよ。現地でのボランティアだけが復興支援じゃないからさ。こうやって東北のお酒飲んでわいわい騒いでみんなの元気届けるのも、復興支援じゃん?」
確かに、僕は難しく考えすぎていたのかもしれません。ボランティアなんて、経験のない人では足手まといになるだけじゃないか?募金なんて、自己満足の偽善じゃないか?東北の産物を買ったって、一つや二つじゃ意味ないんじゃないか?
でも、そんなことないみたいです。最前線で活動してきた歩さんがそう言ってくれます。
被災者のことを思う気持ちを、行動にのせることが大切です。
震災から7ヶ月以上が経って、震災の影響がほとんどなかった地域では被災地や被災者について考える機会がめっきり減ってきています。震災があったこと、多くの犠牲者が出たこと、被災地ではまだ避難生活が続いていることを、僕たちは忘れ始めています。
だから、被災者のことを考えるだけでもいいんです。ときどきでいいから思いだして、すこしの間、亡くなった方たちに祈りを捧げましょう。
今から僕のできることはなんだろうと考えたとき、最初の一歩はとにかく誰かに歩さんの言葉を伝えることだと思い、記憶だけを頼りに執筆しています。
さあ、次はなにができるか。
難しく考える必要はありませんからとりあえず誰か、僕と一緒に東北旅行に行きません?
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