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30分の先生体験
ゆう
2011-11-04
はじめまして!初登場の“ゆう”と申します。私は先日、経済学の基礎を学ぶ授業で30分の先生体験をしてきました。と言っても私も他の学生も経済学部ではありません。これは、学生による授業を通して学生全員が刺激を受けられるように先生が毎年実施しているものなんです。
ある日の授業中、先生が「君、授業やってみない?」と声をかけてくださいました。突然のことで驚きましたが、せっかくのチャンスだし「…やります。」と自信なさげに返事しました。
でも実は、心の中ではヤル気満々!なぜならとにかく私は目立ちたがり屋!高校で所属していた放送部ではニュース原稿を読むアナウンスに取り組み、大満足な結果まで残していたので、発表にはそれなりに自信があったからです。ここだけの話、「ここで一発カッコイイところを見せてやろう!」とまで思いました。
私が授業をやるにあたって大切にしたかったことは「学生だからこそできる授業。」
担当範囲は「外国為替」、メインは「円高円安」でした。
外国為替って、誰でもややこしいと感じる範囲だと思うんです。だからこそ、「経済学初心者の私が授業をすることで、より納得しやすいかたちで理解してもらいたい」と思いました。
そこで、「輸出の場合は円で考え、輸入の場合は外貨で考える」など、高校の政経の授業で教えてもらった、自分が実践している外国為替の考え方をたくさん発表に盛り込んで、理解のきっかけにしてもらおうとしました。
2週間、毎日遅くまで学校に残ってたくさん準備しました。スライドや原稿づくりでは、どうすれば理解してもらいやすいのかたくさん考えました。
もちろん不安もありました。でも発表前日には、「これだけ準備したんだし、放送部で大舞台も経験しているから人一倍うまく出来るはず!」そう思っていました。
いよいよ授業当日。頭の中ではおもしろくて理解しやすい授業を展開するはずだったのに、実際には目の前ではだんだんと居眠りしたりケータイしたりする学生が増えていく…。
結果は大失敗。
授業中は予想以上の緊張で話すスピードは速くなるし、「円高のときは円の需要が多いから外貨を安く買えるので輸入に向いていて、円安のときはその逆で…」のようなややこしい説明部分になると原稿を見ているにも関わらず、自分でも何をしゃべっているのかわかりませんでした。
とにかく自分のことで精一杯。聞いてくれている学生のことを考える余裕もなく、自分のペースで進めてしまいました。先生からは「ちょっと説明がゴチャゴチャしちゃったね。」と厳しい一言…。
授業の後、私は先生に「人前で話すときに気をつけていること、プレゼンのコツ」を尋ねました。答えは、
「コツはありません。ただ、思いを伝えることがとても大切。気をつけていることは、『ゆっくり話すこと』『聴取の誰かの目を見て話すこと』『楽しそうに話すこと』『一緒に考えながら話を進めること』です。」
これを聞いて私はハッとしました。これらの何一つ、私は達成できていませんでした。
確かに毎日居残りして内容を練るのはとても大切。でも私は、「なんとか理解してもらいたい」「カッコイイところを見せたい」この気持ちも強すぎて、聞いてくれている学生は置いてきぼりの一方通行な授業をしていました。思い起こせば、放送部でも「大切なのは『読む』ことではなく『伝える』こと」だと何度も教わったのに…。
人前で話すことは学生の間も社会に出てからも切っても切り離せないもの。なので私はまず日常生活からちょっとずつ、話すときの意識を変え始めています。
ただ話すのではなく何を言いたいのかを考えながら話すことで、それを表現する言葉を見つける作業が明確になり、少し話しやすくなってきた気がしています。
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